結論から言うと、貸切宴会の当日というのは、開店前から厨房と客席の両方で「準備の格闘」が静かに始まっている。そしてその格闘のなかに、うちがチェーン居酒屋とは別の場所に立っている理由が、すべて詰まっている。今日はその一日を、私・服部翼が自分の口で話してみようと思う。
9月も終わりに近づくと、空気が少しずつ変わる。昼間はまだ陽射しが強いが、夕方の藤が丘駅前には秋のにおいがする。ジブリパークへ向かうリニモの乗り換え客が行き交うこの場所で、今日も貸切を使った宴会の準備を朝から進めている。
こんな方におすすめ
- ✅ 藤が丘で貸切・宴会を検討していて、当日の流れが事前に知りたい方
- ✅ ジブリパーク帰りに藤が丘で食事をしたいが、QR決済が使えるか不安な方
- ✅ チェーン居酒屋とは違う、大人の宴会会場を幹事として探している方
- ✅ WeChat Pay・Alipayが使えるレストランを名古屋東部で探している方
- ✅ 熟成肉や希少部位が食べられるコース料理で宴会をしたい方
午前11時──開店と同時に、貸切の準備は始まっている
うちのランチは11時開店だが、私がキッチンに入るのはその1時間以上前だ。今日は夜に20名規模の貸切が入っている。宴会コースの仕込みは、昼の営業と並行して進めなければならない。
この日のコースは「欲張り熟成ステーキコース」。熟成肉のサガリ、ロースステーキ、そして牛一頭から約1キロしか取れない超希少部位「ムカデ」を含む構成だ。仕入れた状態から丁寧に下処理し、提供タイミングを逆算して温度管理をかけていく。仕込みに手を抜くと、溶岩プレートで最高の状態に仕上げても意味がない。
ランチ帯には「アフロオリジナルステーキプレート」を求めてお客様が来てくださる。No.1人気のこのプレートにも希少部位を使っているから、昼夜の仕込みが混在する午前中のキッチンはかなり慌ただしい。それでも、この時間帯に段取りを固めておくかどうかで、夜の宴会の質が決まる。
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午後2時──貸切前の客席セッティング。空間を「非日常」に変える作業
ランチ営業が落ち着いてくると、スタッフと一緒に客席を貸切仕様に整え始める。通常の36〜38席から、今日は20名がゆったり使えるレイアウトに変更する。テーブルの配置、溶岩プレートの確認、DJコントローラーと高音質スピーカーの音量チェック。壁一面に積み上げられたクラフトビール空き缶ウォールがある空間は、並べ直すだけで空気が変わる。
今日のグループは、地元・名東区に勤務する会社の歓送迎会だと聞いていた。幹事の方が事前に電話で「毎年チェーン居酒屋ばかりで、参加者から不満が出ている」と話してくれた。その言葉が、セッティングをしながら頭に残っていた。
月替わりのクラフトビールは今月も全国の小規模醸造所から直接買い付けたもの。飲み放題プランとは別扱いになるが、宴会のスタートにグラス一杯を楽しんでもらうお客様は多い。「こんなビール、チェーン居酒屋では絶対に飲めない」という言葉を聞くたびに、遠くまで足を運んで買い付けてきた甲斐があると思う。
✓ ここまでのポイント
- 貸切宴会の仕込みはランチ営業と並行して午前中から始まり、熟成肉・希少部位の下処理に時間をかけている
- 客席セッティングでは溶岩プレート・音響・クラフトビール空き缶ウォールなど「非日常感」を意識した準備を行っている
- 月替わりクラフトビールは小規模醸造所からの直接買い付けで、飲み放題とは別の価値として提供している
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午後5時──予想外の来客と、WeChat Payが果たした役割
ディナーの開店直後、貸切グループの到着より少し早く、見慣れない雰囲気のお客様が2名入ってこられた。会話の様子から、中国からの観光客だとすぐにわかった。おそらくジブリパークに来て、リニモで藤が丘駅に戻ってきたところだろう。
注文を取るとき、スマートフォンの決済画面を見せてくれた。WeChat Payだった。「使えます」と答えると、明らかにほっとした表情になった。外国からのお客様にとって、QR決済が使えるかどうかは、来店するかどうかを決める大きな分岐点になっている。藤が丘駅改札から30秒というこの立地は、ジブリパーク帰りの動線上にある。だからこそ、WeChat Pay・Alipayを含む多様な決済手段への対応は、うちにとって「あったほうがいい」ではなく「絶対に必要なこと」だと思っている。
そのお客様が帰り際に手に取ったのが、テイクアウトのミートサンドだった。「お土産に」という仕草で2つ持っていかれた。このミートサンド、最近は藤が丘の名物として認知されつつあり、テイクアウト需要がじわじわと高まっている。英語での説明が通じたとき、料理が国境を越える瞬間を感じた。
「駅を出てすぐにあって、雰囲気がよくて、肉がおいしかった」
食べログ口コミより(来店者)
この言葉は、国内外を問わずうちに来てくださるお客様の多くが感じてくれていることだと思う。藤が丘駅改札から30秒という立地は、観光の帰り道に「ちょっと寄れる場所」として機能している。藤が丘駅前でレストランを探すときに最初に確認しておきたいポイントについても別の記事でまとめているので、初めてお越しになる方はあわせて読んでみてほしい。
午後7時──貸切宴会、本番。溶岩プレートが席を温める
20名のグループが揃い、乾杯の声が上がった。最初に提供するのはサラダと小皿料理、そしてクラフトビール。場が温まり始めたころ、溶岩プレートを各テーブルにセットして熟成肉を運び込む。
溶岩プレートは、ただの「演出」ではない。石の遠赤外線が肉の旨みを引き出し、テーブルの上で最後の一口まで最高の状態を保ってくれる。そしてなにより、「自分で仕上げる」という体験が、宴会の場にある種の一体感をつくる。チェーン居酒屋の焼肉とは、根本的に違う時間の流れ方がある。
今日のハイライトは「ムカデ」を含む希少部位の盛り合わせだった。牛一頭から約1キロしか取れないこの部位は、名東区内でうちにしか出せない。初めて食べた方が「これが牛肉なのか」という顔をする瞬間が、私にとって一番うれしい瞬間だ。
宴会コースは2名から40名まで対応していて、今日のような20名規模の貸切でも、コース料理の質を落とすことなく提供できる体制を整えている。幹事の方が「毎年チェーン居酒屋で不満が出ていた」と話してくれた言葉を思い出しながら、料理を運ぶ。宴会で肉コースを選ぶときに幹事が最初に確認すべきポイントも別記事で詳しく解説しているので、次回の幹事候補の方にも読んでもらえると参考になると思う。
午後10時──閉店後に思うこと
貸切グループが帰り、キッチンの後片付けが落ち着いたころ、今日一日を振り返る。ジブリパーク帰りの外国人観光客がWeChat Payで決済してミートサンドをテイクアウトしていった場面と、初めて希少部位を食べた地元の会社員の顔が、交互に頭に浮かぶ。
うちのお客様は、決して一種類ではない。名東区に住む30〜50代のクラフトビール愛好家もいれば、ジブリパークから流れてくる国内外の観光客もいる。記念日のカップルも、歓送迎会の幹事も、テイクアウトのミートサンド目当ての方も。それぞれに「今日ここに来てよかった」と思ってもらえる何かを用意することが、私の仕事だと思っている。
2023年の創業から積み上げてきた東海TV・メ~テレ・中京TVへの出演実績も、「藤が丘にこんな店がある」という認知を広げるための一つだった。でも結局、一番の宣伝は、来てくれたお客様が次の宴会の幹事に「あそこにしよう」と言ってくれることだと、今日の一日を振り返って改めて思う。
名東区で宴会の貸切ができるお店の収容人数・価格・予約方法についての詳細は、別の記事でまとめているのでそちらも参考にしてほしい。貸切や宴会のご相談は、お電話でも受け付けている。052-772-2911(ラストオーダーは閉店の30分前、月曜定休)。
貸切・宴会の当日の流れを読んで、「次の歓送迎会や記念日はここにしたい」と思ってくれた方は、まず日程だけでも押さえておいてほしい。食べログのネット予約なら、営業時間外でも希望日時・人数を入力して送信できる。電話より先に日程を確保したい幹事の方に特に向いている。

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